シンポジウムの目的

 近年、ものづくりにおいてデザインの重要性が認識されつつありますが、プロダクトデザイン教育は美術系や芸術工学系の大学等で実施され、実際に製品の設計・生産を担う人材を輩出する工学系の大学ではほとんど行われていません。しかし、プロダクトデザインの教育内容は、単に造形・意匠だけではなく、製品コンセプトや独自仕様の決定において重要な役割を担い、工学部の学生にとって有意な分野であると考えられます。そこで、山口大学工学部では工学教育とプロダクトデザイン教育とを連係したカリキュラムを開発し、授業を実施しています。今回のシンポジウムでは、本学部でのプロダクトデザイン教育の実施状況および授業の成果発表を行います。また、他大学工学部でのプロダクトデザイン教育の実施状況について講演を行います。