ものづくりが目指すゴールは，以前は，短期的，直接的な利便性，合理性の実現に，重きがありましたが，現代は，人間や地球上の生物が，持続的に共存し共栄することを導き支えるかを，長期的，かつ，多様な視野で考慮すべき時代を迎えました。

人間や生物の，からだや，こころが，「もの」や「生きもの」と，どの様に影響を与え合うかを知ることで，包括的なバランス状態を導く「もの」をデザインし，つくることを，次世代を担う学生の皆さんに挑戦してもらいたいと思います。

そこで，同じ問題に対して，工学部，異なる学科や学部，他学，産業，社会，行政，そして，様々な世代の，皆さんが，専門的視野で集い，相互作用し，融合することができるセンターを目指したいと思います。

センターの中心である学生の皆さんが，医工連携，産学官連携などを通して，実社会で役立つ「ものづくり」を目標に，異分野の多様な考え方を境界無く学び，問題を解決するプロセスを，体得的に経験する場となることを，ものづくり創成センターの目標のひとつに掲げます。